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ソルフェージュの大切さ

生徒さんで音大生がいます。

大学では別の先生に師事していますが、その先生には、私のレッスンを受けていることを報告済みで、ご了承頂いていますし、私もご挨拶をしております。

譜読み担当なのです。

そう、ソルフェージュが苦手な生徒さんなのです。

これまでは試験曲などの譜読みをしてきました。発声云々は、大学の先生にお任せしてきました。

先日、ご本人から「ソルフェージュをやり直したい」との申し出があり、コールユーブンゲンを自ら持ってきていました。

何をやっても、そこで躓いてしまう、と痛感したそうです。

嬉しかったですね。ソルフェージュの大切さを伝えることはできますが、その気にならないと取り組んでも身につかないことがほとんどです。なぜなら、苦手意識があるから。

苦手なものに取り組むのって、大変でしょ?嫌でしょ?嫌々やるものは身につきにくいんです。

でも、やる、と覚悟を決めてくれました。すごく嬉しかったです。オペラとか出演が決まっても、2時間、3時間のものを、嫌でも自分で譜読みできないといけません。それが出来なければ、降ろされるだけです。

結局困るのは自分。覚悟をするまで待とう、と思っていました。

喜んで、最初からやります。

本当に最初からです。やればある程度は、できるようになります。ソルフェージュは訓練です。繰り返し繰り返し、やっています。

感覚的なものを磨く訓練も同時に。僅かなピッチの相違感覚も覚えて欲しいのです。でないと、アンサンブルになった時、ハモれませんから。皆さんにご迷惑をおかけしてしまいます。自分がどんな音程で歌っているのか、ピッチが合っているのか、僅かな違いを聴き分けられないといけません。

プロを目指すなら、避けては通れないのがソルフェージュです。

やる気になった人のレッスンは楽しいです。失敗してもいいんです。変な音程を歌ってしまってもいいんです。失敗しながら覚えていくしかありません。そう伝えています。

楽しく身につく様、いろんな工夫をしながらレッスンしています。目、耳、手、あらゆる感覚を駆使して、とにかく楽しくなるよう、あれこれトライして貰っています。

毎回レッスンの45分間、コールユーブンゲンが中心です。ご本人にとっては苦しいと思いますが、一生懸命取り組んでいる姿、とても微笑ましいですし、私も嬉しいので、ついついのめり込みます。

ソルフェージュを教えるのは楽しいですね。

一緒に頑張ろうと思います。スラスラ読めるように。ある程度初見ができる様になるといいな。

決意してくれてありがとう。とても嬉しかったです!

公開講座を聴講

昨日は山野楽器さんで終日レッスンでした。

その後、教室へ戻り、階下でギター教室を開いておられる藤井音楽教室さんへ。



こちらを聴講させて頂きました。

私は仕事があったので、途中から聴講。徳武正和さんのアーチリュート、門田恵子さんのマンドリン、竹本直子さんのフルートのレッスンを聴講出来ました。

それはもう素晴らしい講座でした。通奏低音、装飾音についての解釈や提案は本当に面白かったです。演奏者は大変だと思いますが「あなたはどう思われますか?」とよく問いかけておられました。

演奏者にとって、感情表現に重きを置くことはよくあることですが、やはり、徹底した理論に裏付けられたものは、説得力がありますし、あれもこれもやりたい放題にならず、とても洗練されて、聴きやすいものになります。それにはやはり、アナリーゼ…音楽理論的知識が不可欠なんだなと改めて思いました。

丁寧な音楽作り…このことを忘れてはならないと痛感しました。

バロック音楽に果敢に取り組まれた演奏者の方々、本当に大変だったと思います。でも、すごく勉強になりましたし、刺激も頂きました。

アーチリュートなんて、何本弦があるんですか?そして、手は届くんですか?指が攣りませんか?と聞きたくなりました(笑)徳武先生の演奏はよく聴いておりますが、やはり、さすがだなぁと思いました。

マンドリン、近くでしっかり聴いたのは、3回目です!多彩な技の連発と美しい音色。三線で苦しむ私には奇跡のような演奏です。難しい技法にも、即座に対応されていて素晴らしかったです。

フルート…バッハでした。もう、美しい極みでした。そして、レッスンが進むにつれ、素晴らしい演奏の変化。柔軟な音楽性に感激しました。難しい曲にチャレンジしておられ、レッスンに引き込まれました。

企画されました、藤井音楽教室の藤井康生先生、ありがとうございました!聴講して良かったです。素晴らしい講座でした。来年は是非レッスンを受けたいです。

今村先生…受講生の目線でご指導され、ものすごく興味を引くお話の数々、穏やかで根気強いご指導…本当に楽しかったです。「勉強っていいぞー!」って思いました。

その後、今村先生を囲んでお食事会。楽しかったです。私が声楽だと分かると、共演された素晴らしい名歌手の方々とのお話を聞かせて下さったり、本当に楽しかったです。

勉強、大事。

一生、勉強です。

歌いたくなりますね。

歌うことが楽しくなります

来年の秋の終わり頃、リサイタルを行えるよう、準備しています。

今はプログラムを組み立てつつあり、その練習に入っています。

ピアニストさんとは初顔合わせとなります。11月の初めに音楽合わせをさせて頂く予定になっています。

…教室持ってて良かった(>_<) 気兼ねなく練習できます。

大切な方にご紹介頂いたのですが、「こんなに優しい方を他に存じ上げません。魂のこもった演奏をされます」という一言で、お願い致します、と決めました。

後にYouTubeで、演奏されている音源を拝聴したのですが、これが…本当に素晴らしくて。繊細ながら、芯があり、あたたかく、柔らかな音、という印象。YouTubeでこの感覚になるのですから、生で聴いたらどうなんだろう!とワクワクしています。

本来なら、私がお願い出来るような方ではありません。汚点とならぬよう、私が相当頑張らないといけません。それは、どのピアニストさんでも同じ。真摯に丁寧に頑張りたいと思います。

幾つか苦しい曲があります(笑)でも、その苦しささえ、楽しいのです。歌うのが辛くて辛くて、苦しくて仕方がなかった時を思うと、ただただ続けてきて良かった、と。

多分、被爆ピアノコンサートで、たくさんいろんな経験をさせて頂いて、全てが私の中で糧となり、感謝で満たされているからだと思います。「伝える」「届ける」そのことに全力を注ぐ経験があったからだと思います。

照れながら「感動したよ」と言って下さった頑固そうなおじさま。

「声がきれかったよ」とお母さんの後ろに隠れながら言いにきてくれた小さな女の子。

「戦争は広島や長崎だけのことではないんです。京都にだって戦争はあったんです。そのことを伝えて下さいね」と泣きながら手を握ってこられたおばあさま。

「ありがとう、ごめんなさい、を言うようにします。」「今、ここに居ることは奇跡だと思います。当たり前と思わず生きて行きます。」自分の言葉で一生懸命語ってくれた各地の中高生の皆さん。

伝わる幸せをたくさん頂きました。それが、今、歌う原動力になっています。

ピアニストの方に幾つか楽譜をお渡ししたのですが、「かわいい生徒達を二度と戦場に送ってはなりません」と仰って下さいました。全く同じ事を私は被爆ピアノコンサートで伝え続けてきたので、共演させて頂く喜びを深く感じ入りました。

きっと、良いリサイタルになる。

私が必死に練習することが前提ですが(笑)

全力で、魂を込めて、挑みます。努力を惜しまず、みっともないまでに貪欲に取り組もうと思います。

きちんとお知らせ出来るようになったら、その節は応援のほど、よろしくお願い致します。

今はただただ、歌うこと、歌で苦労することが、楽しいです。


バタバタした日

朝からレッスンが詰め詰めでした。

でも、楽しかったです(^^)明日は本番なので、あまり歌わずに…と若い頃なら思ったかもしれません。

ここ数年、被爆ピアノコンサートでタフになったせいか、歌いながら、ベストに持っていけるようになったので、あまり気にならなくなりました。

フルで歌ってレッスン終了!急いで移動して、廿日市へ。

廿日市混声合唱団の女声ヴォイトレ。

演奏会を前に、とにかくできることを精一杯、ということで、皆さん頑張っておられます。

よく、「私は歌っていてもいいんでしょうか」と質問があるのですが、これは人に決めてもらうことではありません。

歌いたいと思うなら、歌うのです。みんな、得意、不得意があります。それを補うのが合唱です。

ここで歌うと決めたなら、ひたむきに歌うべきと思います。誰にも許可など要らないのではと。もし、それをあれこれ、とやかく言う人がいるのなら、入団時にきちんとある水準のオーディションをするべきで、それが無いのであれば、皆同じ条件で参加すれば良いのです。

皆、同じ団員。

優劣などどうでもいい。一人上手くても仕方がないんです。それぞれが歌うことが好きという気持ちから参加しているのであれば、それがベストだと思います。

誰にも遠慮など要りません。

と40年以上合唱をしている私は思います。

歌いたい人が歌う。それが大事なのです。

音楽は平等なのです。

動じない

コンサートをする時、いろいろとハプニングは付き物です。

赤ちゃんが泣き出したり(^^)

突然大きな声でお話をされたり(^^)

パリパリと音を立てて開封して、飴ちゃんやお菓子を食べたり(^^)

いびきが聞こえたり(^^)

携帯が鳴ったり(^^)

いろいろ…いろいろです。

被爆ピアノコンサートを長く担当させて頂くと、いろんなことを経験させて頂きます。

「動じない」

身についたこと、だと感謝しています。

間奏の時に、普通に話しかけてこられることもあります(笑)

ニコッと笑顔だけお返しして、後からお話しするようにしています。

赤ちゃんについては、未就学児の入場をお断りしていないのであれば、貴重なお客様ですし、泣きたくなったのだから、泣いただけのこと。演奏は、続けます。ただ、トークなどで、フォローはしようと思います。

ただ、携帯電話については、お客様のご協力が不可欠です。ご理解いただけたらと思います。

サイレントにしても、バイブの音は響きます。電源をお切り頂くのがベストです。もしくは飛行機モード。

私は集中力とか、あまり気にしないタイプです。集中してない訳ではないのですが(笑)どんな状況にも対応できる余力は残しておかなければと思います。

いろんなことがあります。いろんなことが。

でも、あまり動じなくなりました。

良いことなのか、そうでないのか、分かりませんが、コンサートをしている時に、災害があっても、なんとか対応できる余力は持っておきたいのです。

無いとは言い切れません。

でも、せっかく聴いて下さるお客様に、何かがあるのは絶対避けたいのです。

だから、私は、強くなるのです。

…かわいくないけど。

いいもん。

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プロフィール

HN:
Shima
性別:
女性
職業:
声楽家/声楽講師
趣味:
ドライブ、料理、美術館めぐり
自己紹介:
広島で活動中の声楽家です。
ホームページもご覧下さい。末永くよろしくお願い致します。
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