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コーロ・ペルレさん(^^)

本日から、新規でヴォイストレーニングに伺うことになった女声合唱団「コーロ・ペルレ」さん。行ってきました!

20名を切る人数でしたが、各パート毎にしっかり譜面が読める方がおられるだけあって、譜読みがとても早い!

声としては、十分素晴らしいのですが、まだ出来る!という印象を受けました。

呼吸法から徹底して行います。口の開け方、母音の発音、姿勢、をまず時間をかけて行いました。腹式呼吸、というものが何なのか、という説明と実施。これは必ず私の体を触って頂いています。どこに息を入れるのか、腹式呼吸をしたら横隔膜がどういう動きをするのか、触って確認して頂きます。

母音もそれぞれの癖があると思いますが、出来るだけ、母音を揃えるために、様々な試みをします。

とにかく、分かりやすいヴォイトレ、をすることが私のお仕事。楽しく、のびのび。失敗してもいいから、出来る限り積極的に。

あとは、ヴォイトレをした後、それを指揮者の先生との練習にどう活かして行くか、によります。

とても楽しみです!これから月一回、伺うことになりますが、頑張りたいと思います!

素敵な出会いです。ありがとうございます!これから、よろしくお願い致しますね(^^)

わーい!

元門下生がイタリアへ…

音高時代に教えていた元門下生が、イタリアに向けて旅立ちました。留学、です。

語学学校へ通うお金は自分でアルバイトをして貯めたそうです。立派なものです。

初めて彼女の声を聴いたのは、彼女が中学3年のとき。音高の受験講習会に来てくれて、私がたまたま担当しました。その時に、全くやったことがないとのことでしたが、耳が良く、表現したいものがある子だなと思いました。

そのまま、音高入学後、私が専科担当となり、怒涛の(笑)3年間がスタートしました。

とても感性が良く、なんとなく出来てしまうのと、ヴァイオリンを幼い頃から習っていたことが彼女の基礎なので、音感も良く、技術的なことはあまり苦労はしなかったと思います。それゆえに、やりたい事を全部詰め込んでしまい、テンポが緩くなって音楽の流れが止まったり、感情が先に出るため、発声が乱れることが多くて、その度にリセット(^^)でした。

私は、歌う基礎ができないうちから、身振り手振りで歌うことを禁じています。身体をしっかり使うようになってから、のことです。あまりバタバタ動くと、オペラに出た時、意味のない動きをしてしまうことがあるのです。とにかく、私の方針は「不要な癖はつけない」という一語に尽きます。

声はあくまでも、通る声。響きを持たせ、力で歌わない。長く歌うためには不可欠です。そして、まだ体も心も未成熟な高校生には、大学で師事する先生がご指導されやすいように、素直な歌を育てることが大切です。

とにかく、基礎です。

呼吸、歌うための準備、素直な発声、高校生らしい歌…。だって、嫌でも老けて行くのです(笑)高校生のうちは、高校生らしいのが大事です。

彼女が高校生3年の夏には、コンクールで結果を出し始めるようになりました。特にクラコンは思い出深いです。

本選に残り、全国大会の応援に行かせて頂きました。東京でお世話になった私の伴奏者に、生徒の伴奏をお願いしました。

その年だけ、とてもおかしな区分けになっていて、高校生と大学生が同じ枠で競いました。絶対に入賞は不利な状況でした。

でも、彼女特有の素晴らしい集中力を発揮しました…。大学生を抑えて、最高位に入賞。あの時の表現力は、素晴らしかったと思います。難しいアリアに挑戦しましたが、彼女の表現力を生かすにはこれしかない、と選曲しました。

その後も、神戸国際などで最優秀賞をいただき、彼女にとっても大きな自信になったのではと思います。

基本的に私はコンクールを積極的に勧めません。コンクールのためのレッスンをしなければならなくなり、基礎が崩れることもあるからです。でも、生徒がチャレンジしたいと言う気持ちがあるのなら、最大限協力します。

勝ち方があるんだなと思います。あ、コンクールのために、審査員の先生のレッスンを受けさせる方もおられますが、私は一切師事させていません。

正々堂々とチャレンジするべきと思うからです。

彼女が大学に入ってからは、私は、ただのファンです。

自分の手から離れた生徒にできることは、変わらず応援し続けることです。それはもうウザいほどに(笑)愛情を込めて。

駆け込む場所になれるよう、そっと見守っています。

生徒達は、そう、幸せと思える選択をしていると、連絡してきます(笑)後ろめたい時は、一切連絡してきません。私は卒業した生徒に、自分から積極的に連絡を取ることはしません。

新しい世界がありますからね。邪魔はしたくないですし、どんどん、素敵な方と出会って欲しい。

冷たいと思われても。

私は常々生徒達に言ってきました。幸せでいてね、と。幸せだと思える選択をして下さい、と。そしたら、人や物事のせいにしない人生を送れるから。顔を上げていられるから。頑張れるから。そして、感謝するようになるから。

正々堂々と、生きて欲しいです。笑顔で、幸せでいて欲しいと、願っています。

留学をした元門下生。元気に旅立ちました。ここまで良く頑張りました。すごいと思います。誇らしく思います。

イタリアへ行って、歌を学ぶことが辛くなる時があるかもしれません。でも、彼女にはヴァイオリンもある。最初留学のことを聞いた時に、クレモナでヴァイオリンを創る側の修行してもいいじゃん!自分でメンテナンスできるとかもいいよー!なんて言いました。半ば本気です。夢はいくつあってもいい。

歌だけに縛られることなく、イタリアへ行った意味をちゃんと見つけて来て欲しいのです。

イタリア語が話せるようになる。
美味しいパスタが作れるようになる。
美味しいピッツァが焼けるようになる。
美味しいエスプレッソを入れる。
素敵なイタリア男性と出会う(笑)

歌以外にも、人として、女性として、豊かな経験をして欲しいなと願っています。

転んでもただで起き上がるなということです。タフであって欲しい。しなやかであって欲しい。

その先に、やっぱり歌いたいと思ったならば、貫いて欲しいのです。

留学したから、歌で食べて行けるかと言えば、何の保証もないのが現実です。実際留学歴があっても、演奏家として食べて行かれる人は本当に僅かで、食べて行かれないからと普通のお仕事に就くケースが、正直、多いと思います。歌は特に、音楽家の中でも遅咲き分野ですから、待てなくなっちゃうんですよね。

歌うことを好きになってくれたらな、と切に願っています。そして、イタリアで、いろんな経験をしてきて欲しいと思っています。

頑張れ。とにかく体にだけは気をつけて頑張れ。応援するしかできないけれど、あなたなら、やり遂げると思えるのです。

行ってらっしゃい。おめでとう。私も嬉しいです。

In bocca al lupo !!!

郷ひろみさん

えー、唐突に郷ひろみさんのお名前をタイトルにしてみました。

紅白を久々にがっつり観ておりました。なぜなら、じゃがいもの学校の子供達がいろいろリクエストしてくれるのですが、今の歌謡界、全く分からなくて(笑)どんな歌が流行ってるのか知っておこうと思って。

私は歌手ならば、口パクは、よほどの事情がない限り、するべきではないと思っています。

口パクと分かった瞬間、トイレタイムに変わります。

びっくりしたのが、郷ひろみさん。

あれは、ちゃんとヴォイトレを受けている声です。顔もかなりお手入れされているお顔です。たるみがない(笑)女性並みの努力をされていると思います。

声、キーを下げていないと思うんです。還暦超えて、あの声はすごいです。

年々パワフルになり、張りもあり、音域も変わらない。

プロ意識の高さです。すごいなぁ。と素直に思いました。別にファンという気持ちは全く無いのですが、すごいと素直に思います。

ちゃんとヴォイトレを受けておられるからこそですね。ストイックな方と言われています。孤独でしょうけれど、「郷ひろみ」としてお仕事をする以上、やることはやる、と決めておられるんでしょうね。

努力、です。努力せず、維持は出来ません。何もしなければ、衰える一方。加齢は避けられない現実なので。でも、正しく抗うことはした方が良いと思っています。

うん。頑張ろうと思いました。すごい。

三浦大知さんとか、安室奈美恵さんとか、すごいですね。安室奈美恵さんは、ライヴでも、一切口パクをされないんだそうですね。あんなに踊るのに。三浦大知さんも、声変わりを機に、様々研鑽を積まれたそうです。成果が出てますよね。すごいなぁ。

鍛えるしかないですね。練習あるのみ!はい!(^^)

ソプラノかメゾソプラノか…

寝落ちしてしまい、3時半に目覚める…(笑)

来年忙しくなるなぁと思いつつ、思い出すこともいろいろ。声域の変遷も思い出しておりました。悩んだから。

子供の頃に所属していた合唱団では、ソプラノでした。裏声、でしか歌えない子でした。ハモる事が好きで、メゾとかソプラノのセカンドを歌ったりしていました。メゾが多かったのかな。

音高に入った時、声楽の先生は名前さえ覚えて貰えない劣等生で…。一年生の途中からコンコーネが高声用になりました。忘れもしない16番(笑)

大学受験のため、武蔵野音大の先生に師事した時、メゾソプラノと言われ、なぜか大学に入ってからはメゾソプラノに。

ここからが苦悩の日々でした。低音が苦手なのに、どうしてなのか分からず、歌うのが嫌になりました。苦しくて、声が出なくなりました。

大学3年の時に師事した外国人の先生が、私を導いて下さいました。「あなたはソプラノ。でも、何か考えがあるのかもしれない。考え方を変えましょう。どっちでもいいのよ。上から下まで歌える事が最も大事。ソプラノかメゾか、なんてたいしたことではないです。歌うの、好きでしょう?そのハートのために歌いなさい。自分のために歌いなさい」

堪えました…どっちでもいいんだ!とびっくりしました。

要するに、どの音域でもちゃんと歌えなきゃいけないということと、ソプラノか、メゾソプラノかは、音色が決める事。

心が軽くなり、楽しい、という気持ちが戻ってきました。

大学4年で先生は帰国され、一緒に来ませんか?と誘って頂いたのに、行かれなかったのです。無理を言って音大に来させて貰っているのに、これ以上は言えないと思い、断念しました。行きたかったです。

その後はずっとソプラノとして歌ってきました。

メゾ時代、下手だ下手だと言われ続け、高音が苦手になり、嫌いになりました。高音が出るようになったのは、35歳を過ぎてからです。歌うのが楽になったのは、40代から。今は、楽しいです。

文字にすれば、なんて事ないのですが、私にとっては、歌を辞めるかどうかの悩みだった頃もあります。

苦しかったです。

メゾソプラノの理由が分からず当時の先生に聞きました。

「私はソプラノの生徒はたくさん育てた。日本音楽コンクールでも3位に入賞させた。今度はメゾソプラノの生徒を育てたい。だからあなたはメゾソプラノなのよ」

今の私なら、乗っかることも出来たかもしれません。当時は、とても傷付いてしまいました。

私の生徒さん達には、歌うことは楽しいことだと、感じて頂けるようにレッスンしていこうと思っています。

仕事納めです(^^)今日も楽しくレッスンしてきます!

大切な一日

今日は、朝から予定が入っておりました。

大切なお客様をお迎えしました。平和公園と原爆資料館にお連れして、ご案内致しました。

どのパネルも見過ごすことなく、とても丁寧にご覧になり、そのお姿に大変感激し、涙が出そうになりました。

そして、ランチの後、ピアニストさんと伴奏合わせをしました。たくさんの曲があったのですが、どれも本当に充実していて、ピアニストさんのあまりの音の美しさに絶句しうになり、いかんいかん!私は歌い手、歌わねば!と思うことが何度もありました。

4時間近く歌っていましたが、緊張と、気の張りで、その疲労感はゼロ(笑)こんなことってあるんですねー。限られた時間の中で、とても充実した時間を過ごさせて頂きました。

歌、というのは、やはり、心が伴わないとバランスの悪い歌になってしまいます。ピアニストさんとの相性はとても大切で、「伴奏」というのは役割としてはそうかもしれませんが、やはり、ピアノと歌のアンサンブルですので、互いに対等でありたいといつも思っています。

でも、今回のピアニストさんは、あまりに素晴らしい方で、その感性であったり、知識であったり、とても勉強になることばかりで、あっという間に時間が過ぎて、時間切れとなったときには、本当に残念に思うほどでした。

気合いを入れて、勉強して、頑張って同レベルまで追いつきたいと思います。

とても良い刺激を受けました。そして、大変幸せな時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。

私、死に物狂いで頑張ります。そう思えることがとても楽しい。とても幸せ。全てをかけて、取り組めるものが見付けられた人生に感謝です。だから、頑張るのです。本気だからこそ。ものすごく、幸せに思います。

次までに、成長していたいと思います。

ありがとうございました。大切に歌います。

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プロフィール

HN:
Shima
性別:
女性
職業:
声楽家/声楽講師
趣味:
ドライブ、料理、美術館めぐり
自己紹介:
広島で活動中の声楽家です。
ホームページもご覧下さい。末永くよろしくお願い致します。
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