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二十歳の頃

成人の日、だそうで、おめでとうございます。

大人になったのではなく、20年いろんな人のお力を借りて生きて来たのだから、そろそろ大人になれということ、と教わったことがあります。

二十歳の頃。

音大生でした。武蔵野音大は、どことなく、ほんわかしていました。でも、それぞれ、頑張っていました。

広島では、数え年で成人式を迎えます。

私は、メゾソプラノだと言われ、とても違和感を感じていました。苦しくて苦しくてたまらない二十歳でした。

今、二十歳の自分に声をかけることが出来るのなら、焦らなくていいんだよ、ということ。人と競うのではなく、自分の成長を待とう、と言いたい(笑)

でも、ソプラノなのに、どうしてメゾソプラノの曲を「歌わされる」んだろう、と悩み抜いていました。歌うのが苦しかった。何度も楽譜を捨てました。

でも、結局辞められず、大学三年次に、外人の先生に師事することになるまで、本当に苦しみ抜きました。

外人の先生の最初のレッスンで、「あなたは歌うことが好きでしょう?誰のために歌うの?あなたの、歌うことが好き、という気持ちのために歌えばいいのよ」と言われた時、崩れるように泣きました。

「メゾソプラノかソプラノか、なんて、そんなの大した問題ではないの。上から下まで出ればいいの。音色が決めることで、あなたの声は誰が聞いてもソプラノです。でも、メゾソプラノを学ぶのは無駄ではありません。将来きっとあなたを助けてくれます。要するに、上から下まで満遍なく歌えるようにすればいいのです。さぁ、楽しく歌いましょう」

忘れられません。

今なら分かる。その言葉のすべての意味。その通りなんです。メゾソプラノの時代があったから、曲も、メゾソプラノに名曲が多いフランス語を読むのも抵抗なかったですし…感謝しています。とても。

そして、メゾソプラノとして育てたかった先生にも、今なら、乗っかれると思います。もしくは、自己主張が出来る。

でもあの時はできなかった。歌えなくなりました、声が出なくなりました、という形でしか意思表示できなかったのです。

全ては、私が未熟だったから。

プロを目指す生徒には、厳しいです、私。でも、歌うことが好きな人を増やしたいという気持ちが強いので、アマチュアの生徒さんには、とことん楽しんで欲しいと思っています。そして、プロ並に歌って頂けるようにしよう、と思っています。

素敵な曲との出会いを作りたいです。

歌うことは楽しいこと、と実感して欲しいもらえるようなレッスンがしたいです。

歌は、楽しいのです。

誇れるものはないのですが、唯一、歌を選んだことが私の誇りです。

貧乏しても(笑)歌えたらそれでいいです。歌うことで、笑顔になる人を増やしたい。それだけです。その思いだけは、二十歳から変わらない、もっと言うなら、中学の頃から変わらないのです。

頑固、ですから(^^)

寝たきりになっても、声が出る限り歌いたいと思います。

二十歳。まだ若い。何度失敗しても、まだやり直せる。

飾り立てるのではなく、内面が出て来る年齢になるまでに、良き人間になるべく、日々成長していくのが良いかと。先を歩く者として、思います。

自由、と言う言葉を履き違えないように。好き勝手に、迷惑顧みず、自分達が楽しければいい、というのは自由とは言いません。

最後まで責任を持つことが前提で、どうするかを選択する権利があるということです。その選択は、あなたの自由ですよ、ということ。社会に迷惑かけてまで、騒ぐことが成人式ではありません。

責任の重さを感じる日であって欲しいですね。

良くも悪くも、名前が出ます。決して一人で大きくなったのではない、ということを忘れないで欲しいですし、我々にも言えることだと思います。

大人同士として、住み良い社会にして行きたいですね。

ご成人、おめでとうございます。

歌う時の目標

レッスンをしていて、それぞれの課題はあるのですが、共通してお願いしているのが、声を届ける的(まと)をしっかり設定してもらい、見ている楽譜の距離が最終到達点にならないこと、です。

いい声を出すことだけに執着するのでもなく、歌うことに必死になるのでもなく、ちゃんといつでも、聴いて下さる方がいると思って歌うことは、とても大事。

その的が、大きいと、息漏れがあったり、ただ大きいだけの圧力の強い声になったりします。

なので、ピンポイントの的を想定して歌って頂くようにしています。でも、息の流れに影響しないよう、細心の注意を払います。

クリスマスの飾りつけを片付けているときに、これ、使えるかも、と思って急遽作りました。



生徒さんが使う譜面台越しに撮りました。

ちっちゃい!(笑)



…近付こう。



青いの、わかりますね?(笑)



そう!ツリーの飾りを使って、ぶら下げました(^^)

この小さな的を目掛けて、大きな声、ではなく、通る声を目指します。針の穴に糸を通すように、的に自分の息を通します。

もちろん、向き不向きもありますので、生徒さんの声のタイプによっては、使わないこともあります。

でも、具体的に示して行かれるものがあれば、どんどん使っていこうと思います。

工夫を重ねながら(笑)もっといい的を作るようにします!


嬉しいのは、生徒さんが、今レッスンした曲を、口ずさみながら、帰って行かれるとき。本当に、じわーっと嬉しくなります。無意識だからこそ、の嬉しさ。

頑張ろうと思います。どんなに苦しくても、何があっても、頑張れる。生徒さんが、歌うことを楽しいと思ってくれたら、それが一番嬉しい。

私は、オペラでトップを目指すことなど、最初から考えていません。股関節のこともあるし、無理だと思います。出来る人が目指して、日本の文化レベルを上げて頂きたい。

でも、私は、歌うことが好きな人を増やしたいという、中学生の時からの夢は、30年以上経った今も、全く変わらないんです。

今、そのお仕事に就けて、本当に幸せです。

この、青い玉を見ながら、目が潤むのです(笑)

…アホや(笑)

でも、ありがたいなぁと思う。頑張らないと、バチが当たる。

みなさんの「歌は楽しい!」という笑顔を守りたいと思います。なので、頑張る♡

うきゅーん。生徒さん達が大好きなのです。

歌うことが大好きな人を増やしたい。その方達が、もっと歌いやすくなるように頑張ります。

感謝。


歌、って、すごい力を持っているのです…。その力を私は信じています。


次の的が出来るまで、青い玉と頑張る(笑)



無音

声を使う職業の人は、人が喋ったり歌ったりしている音を聴いただけで、喉に同じ負荷がかかると言われています。文字を見てもそうらしいです。

反応するんだと思います。よくわかります。発声の悪い人の歌を聴くと、喉が疲れるのもそのせいだと思います。

なので、基本的に仕事をしていない、歌っていない時間は、極力無音で過ごします。

リビングで母と一緒の時は、お話ししたり、テレビを見たりしますが、自室に戻ると、よっぽど気になることがない限り、テレビはつけません。

それでも、仕事で移調譜を作らなければならなかったりする時があるのですが、喉を休めるために、お部屋を暗くして横になることが多いです。今は、編み物をして過ごすようになったので、気分転換も出来て良いです。

そして、CDにしても同じです。仕事でどうしても聴かなければならないこともありますが、ほぼ聴きません。歌だと特に…。仕事モードになってしまうので、全然リラックスできないからというのもあります。

ただ、例外的に、DVDを見るものがあります…「水曜どうでしょう」これだけは、見ます。至高のぼやきを聞いて、どうしようもない企画なのに一生懸命な大人たちが愛おしくて笑ってしまいます。「水曜どうでしょう」を、オフタイマーをセットして見ながら寝ることもあります。正確には、画面を見なくても、もう覚えているので、脳内では画像再生されているという感じでしょうか。

それでも、翌日本番とかだと絶対に見ないです。少しでも喉を休めます。レッスンとかしていると、どうかすると1日8時間くらい歌ったり話したりしていることがあるので、休めないと持ちません。

幸いにも、ポリープや結節が出来たりしたことはないのですが、やはりできるだけそういう状況になるのは避けたいと思います。

ストレスが重なると、耳鳴りがしますので、このときも歌えません。歌いません。できるだけ、ストレスは避けたいです。でも、避けてもかけてくる人がいるので、困ります。今も蕁麻疹が出ていますし、きーんって耳鳴りが。

穏やかに過ごしたいものです。

消炎剤が欠かせない毎日は避けたいものです。

静かなのが一番。穏やかなのが一番。です。

雨だけど

今日一日中雨でした。空気が重たくて、薄くて、息苦しい(-_-)

喘息を持っておられる生徒さん、苦しそうだった…心配です。

そう、今日は午前中は所用。午後からずっとレッスンでした。楽しかったなぁ。大人の生徒さんも、お子さんの生徒さんも、それぞれ頑張っておられます。新しいチャレンジもあるし、課題へのチャレンジもあります。それぞれが本当に真剣に取り組んで下さっています。とても嬉しいですし、私も燃えます。

その中で聞いた話。「あなたの声は合唱に向いてない」と、入ったばかりの、その本人に言い放った指導者がいると。当然、その方は辞めます。きっと、その方は声に関する指導が何もできないんだろうなと思います。教える力が無い、と言っているようなものだから。

何を目的にそのようなことを仰ったのか分かりませんが、教えもせず、まず否定をする、なんて、許せません。

私達は、教える側になる前に、散々教わる側を経験するのです。教える前に、教わるプロになれ、とよく言われたものです。そして、教える側になったときに、どう伝えるべきか、どうするべきか、何が自分の仕事なのか、自分に何が出来るのかを、教わる側のうちから考え、経験し、蓄積するのです。だから、仕事になるのです。そして、身の丈に合わないことを断ることも知っているし、簡単に直接本人の声を否定したりしないのです。

「あなたの声は合唱に向いてない」と、いきなり本人に言い放つような、そういう指導者がいるなんて、残念ですね。不本意です。

向いてない人、いますよ。正直。でも、ご本人の希望なんです。だったら、歌いながら、合唱に向く声にしていくように、指導者が頑張るんです。当たり前じゃないですか、そんなこと。だから「プロ」なんです。だからお仕事なんです。それが出来ないのに指導してるなんて、本当に残念。

今日は、ブラックな大島さんなのでした(-_-)

だって、そんな指導者、あり得ない。合唱に向いてる声だけでやってく、なんて、そんなの、魅力も何も感じない。誰にでも出来る。

残念。

…。


風邪くさい(-_-)けど、合唱について

ここ数日、調子が悪く、気のせいだ、気のせいだ、疲れているだけだ、と言い聞かせて来ましたが、どうやら、風邪くさい(-_-)

くさい…という、認めないあたりが声楽家。

気のせい、と言い聞かせることで、落ちないようにするのです。

熱があろうと、気のせい(笑)

鼻水やクシャミは、とりあえず「秋の花粉症」にしておく!(笑)

自覚しない…時には大事。

今日もレッスン。でも午後から。なので、午前中は、ゆっくり支度しながら休みます。今日は夜9時まで。廿日市混声の、女声ヴォイトレの日ですから!楽しみなんです。

やっぱり私は合唱が好きです。今、とある団体が、合唱出来ることを目指して、頑張っています。合唱することが当たり前の人には忘れられた感覚かもしれませんが、初めてハモる、って、本当に大変なんです。

つられちゃったり、分かれて歌ってるつもりなんだけど、気が付いたらみんな同じだメロディ歌ってたり(^^)でも、いつかハモる楽しさを感じて頂けるように、ただいま奮闘中なんです。それが楽しくて。

年齢は関係ありません。やろう!と思った時が、その人の始め時なんです(^^)

よく、合唱していると、他のパートがおかしいから歌えない、と言いますが、みんな、少しずつズレたりしているんです。他の人、じゃないんです。自分、です。自分のパートがちゃんとそれぞれ歌えたら、何もしなくてもハモるんです。自分に専念して下さい、と言います。他のパートを批判出来る人は、申し訳ありませんが、正直いません。「人のせいにしない」…これが合唱の鉄則。切磋琢磨して上手くなりたい気持ちもわかります。でも、一歩間違うと、空気が悪くなります。これが一番迷惑なんです。ほんとに困る…。

親切心で言うのかもしれませんが、タブーです。ほんとに困るんです。

団員が座ったまま、指導の流れを止めて「他のパートが歌えていない、この音がおかしい」と言う発言は、指揮者にとっても、すごく迷惑なんです。だから、他のパートを注意したり批判することは認めていません。指揮者がおられる時は、指揮者のご指導の時間なんです。そこで、指揮者の時間を遮り、他を批判するということは、指揮者の指導法を批判することにもなります。

指揮者は、分かっています。誰が音を外しているのか、どのパートが歌えていないのか。そんなことは、百も承知なんです。

でも、それよりもやらなければならないことがあったり、言っても無駄、と諦めている場合もありますが、それでもその人が頑張って練習して来てくれることを待っているんです。自覚が大切だから。

合唱は、苦手なところや足りないところを助け合えるけれど、人を責めてはハモれないんです。

互いに、気持ちよく参加する。そのための努力を惜しまない。批判や注意は、指揮者に一任する。

団員というラインから指導者を出すと、潰れます。よっぽど認められた人でないと。それは指揮者が指名すべきこと。

リードヴォーカルといわれる人もいますよね。ピッチが正しく、歌詞も美しく歌えることはもちろんのこと、その人が入るだけで、全体の音程が安定するくらいの声の統率力を持ち、でも、決して突出しない。…理想です。

プロは、僅かなピッチのグラつきも許されません。そういう訓練を専門機関でちゃんと受けます。…得手不得手はありますが。

アマチュアの方の中に、そういう存在を見つけられるのは難しいです。でも、そういう力を付けて頂ける一助となるよう、私はレッスンをしています。

耳、なんです。聴きわける耳。これを持つ人は、人の話もよく聞きます。不思議と。決して人を簡単に批判したりしないです。

自分の音程が不安定なのを気付けない方は、個人的にソルフェージュのレッスンが必要と考えています。声が出ればいい、という訳ではないんです。やはり、正しい発声で歌わないと、正しいピッチで歌えません。

そもそも、私が声楽を始めた理由は、合唱で戦力になりたかったからです。

そのためには、個人の技術を上げる必要があり、声楽を学ぼうと思ったのです。

大学では、選抜制室内合唱団に入って、仲間とそれこそ切磋琢磨しながら、でも、互いを尊重しながら歌いました。倍音が聴こえるまで、僅かなピッチにこだわり、歌いました。懐かしいです。でも、あの訓練は、宝なんです。

良い合唱は、気持ちよく参加する。互いを批判しない。団員から指導者を出さない。指揮者のご指導の流れを止めない。

これは師匠の佐伯先生も同じ。レクプロを立ち上げるにあたり、そのことを何度も確認しました。団員から指導者を出さない。他の団の属性を引きずらない。

だから、レクプロは楽しいのです。佐伯先生の団は楽しいのです。だから、続くのです。

関わる以上は、どの団も安心してご参加頂ける団にしていきたいと思います。

劇的に変化するには時間のかかる団もあります。特に威圧的な方がおられる団。それを解きほぐすのも、私の仕事。

皆、同じ団員。

これに尽きます。

今日も頑張ります。クシャミが出るけどね(-_-)気のせいさ。

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プロフィール

HN:
Shima
性別:
女性
職業:
声楽家/声楽講師
趣味:
ドライブ、料理、美術館めぐり
自己紹介:
広島で活動中の声楽家です。
ホームページもご覧下さい。末永くよろしくお願い致します。
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