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ポリープと歌

何件か、お問い合わせを頂きました。ポリープが出来て歌えるんですか?というご質問がありました。

ポリープが出来ると、手術をする場合としない場合があります。今回の生徒さんの場合はしないというお医者さんの判断で投薬もありませんでした。臨採で授業や部活を行う中で出来たポリープですが、だからと言って「それが原因なので、臨採を辞退して声を使わない生活に入ります」というのは不可能な訳です。ならば発声方法を変えてみるなど長い目で対処していこうという選択をされたのだと思います。出来たポリープの大きさなどにもよると思います。

症状としては、歌を歌うとだいたい同じ音域で声が割れたり、がさついてしまいます。でもその歌いにくい音域を越えると普通に歌えることが多いです。その時に、声を出すというよりも響かせる方向に持って行ったり、口の開け方の僅かな違いだったり、そういうことも含めながら、その人に適した発声を探すようにしています。とにかく根気強く、ポリープと向き合うことが重要です。

私自身は、ポリープが出来た生徒さんを見るのは初めてではなく、3人ほど過去に担当させて頂いたのですが、どの方も症状は違いましたし、本当に大変な思いをされただろうなと思います。歯がゆく悔しいことでしょうし、職業によっては大変な不安を伴います。でも、方法はあるということです。私は医師ではないので(^^)治すことはできませんが、歌える声を見つけることに全力で取り組みます。そして、その発声をしっかり習得しながら、ポリープが出来にくい発声にしていくというのが最終目標です。

ただ、皆同じ方法ということではないので、それぞれの声をしっかり聴きながら、生徒さんと一緒に、声が楽に出るところを探して行くという作業が重要になってきます。

正しい発声をしていても、酷使すれば、ポリープの要因になります。いずれにしてもお医者様とよく相談して、きちんと発声指導のできる方を探すことが重要と考えます。

大事なことは、諦めないことだと思います。うまく付き合って行く方法を見つけるのも一つの道だと思います。一番しんどいのはご本人です。そのことを忘れないように取り組むことを大切にしています。歌うことが嫌いになってほしくないので、出来る限り支えていきたいと思っています。

しかしながら、あくまでも私見なので、私の話が全てではありませんし、正解ですとは言いきれませんということを正直に申し上げておこうと思います。信頼関係が大事であることは間違いないと思いますが。はい。

という感じでどうでしょう。まずは、お医者さまとよく相談し、治療方針を決め、納得することが大事です。人間は生ものです。無理をしないようにしましょう!

以上でございます。失礼致しました。

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