本日のコンサート

今日はこちらを聴きます。



オーディションによって選ばれた若手の演奏家による、広響との共演です。

ピアノの演奏する、柳原真希さん。音高の時、副科声楽を教えていました。遠方からの通学もしっかりこなし、とにかく頑張る子です。

彼女の代は、ピアノ科のレベルが高くて、本当にコンクールでも、誰かが必ず入賞という感じでした。

その中にあって、とても苦しんだ時期があり、また受験でも…。おそらくピアノを続けるのも悩んだのではないかと思います。でも、私はあれこれ手を出したりしませんでした。演奏家になるのなら、自分で答えを見つけないといけないから。

でないと、逃げる癖がつくんです。「音楽だと食べて行かれないから」とか。食べてる人は、専門が何であろうと、それで食べています。私もそう。

これで、何が何でも食べていくんだ、仕事にするんだという覚悟があるかないか、それだけのことです。

彼女には、その力があると信じていたので、先生面をしてあれこれ言うことは一切していません。

結果、ちゃんと自分で歩いています。そして、まだ悩みは尽きないと思いますが、それでも、ピアノと共にあろうとする心が彼女にはあるのです。


今、レクイエムプロジェクト広島で、ピアニストをお願いしています。

指揮者より後に来ることなく、ちゃんと開始時間前には来ています。大事なんです。例えば、13時開始となっていて、会場設営や、連絡事項、発声などで13時20分か、13時半からがピアニスト登場の時間となることも多いです。

でも、団員の方は、様々な目的で来られていますが、我々はお仕事なんです。13時には会場で待機する。本来13時開始とは、13時音出しなんです。我々の世界では。

アルバイトでも、趣味で来ている訳でもないので、流れがどうであれ、13時には会場に居なくてはならないのです。なぜなら遅刻は最大の悪だから。遅刻したら幕が上がらないんです。これでいいや、という考えではダメ。

そういうこと、私は生徒達に教えて来ました。私もそうやって教わって来たから。

柳原さんは、福山から通っているのですが、電車の事故で一回15分遅れただけで、あとはちゃんと来ています。その時も、本当に慌てて連絡が来ました。

音高スピリッツが受け継がれていて、頼もしく思いました。

間も無く開演です。楽しみです！