Generalpause

日々の出来事を思うままに、自分の言葉で…

プライド

佐村河内さんの話題が出ています。

数々の有名な曲が実は他人によるものだったということ。あの「HIROSHIMA」も。

様々事情があったことと思います。耳が聞こえず、我々にはわからない葛藤があったことと思います。ご病気に関しては誠に気の毒というか、こちらが察する以上の苦悩があったことは容易に想像できます。

でも、これは、いけない。

ご本人もわかっておられる。そして、その事実を大きな勇気を持って公表されました。おそらく公表せざるを得ない状況になったのだと思います。

私自身、なんちゃって編曲をしますので、音が全く出て来ない時も素人仕事ながら、ものすごく焦るし、凹みます。そして作曲家の方の才能と、曲を生み出す努力に感服するのです。これは尋常ではない仕事だと、わかるから。

ゴーストライターがいたら、と冗談で言う人もいました。それくらい、クリエイティブな仕事は、命を削る勢いのお仕事なのです。でも、その割に報酬に結びつかないことも多く、だからこそ、著作権というものの大切さが生じるのです。

今回の件、私の知り合いの作曲家の方々は、皆さん、この件には触れておられません。様々なお考えがおありだろうと思います。触れないことも考えたのですが、私自身への戒めと引き締めのために、書こうと思いました。ちっぽけな音楽家としての想いを。

佐村河内さんのなさったことは決して許されませんし、信頼回復さえも難しいと思います。一生ついて回ります。その十字架を背負ってどのように生きていかれるか、だと思います。

裏切ってはいけない人たちがいます。

お客様です。

あのCDを買い求めた人たちの感動が、宙に浮いた形になるのです。

障がいがあろうとも、音楽家であるというプライドは持って生きて頂きたい。プライドは、自らの戒めだと思います。人に、ひけらかすものではないですから。

ものすごく残念です。

でも、音楽家ならば、いつかご自身の曲を作られると思います。なさったこと自体も残念ですが、それ以上に、障がいよりも、重たいものを自ら背負われてしまったことが本当に残念です。でも、私などが申し上げることではないけれど、諦めないで頂きたい。

そして、ゴーストだった方も、墓場まで持って行く覚悟がないのなら、受けるべきではありません。同罪だと私は思います。

でもね、人はね、裏切るんですよ。簡単に。自分が一番大事だから。でも、出来るだけ、そうならないよう、私はご縁を大事にしていこうと思います。ウザがられても(笑)大事にしたいと思います。

音楽に出るから。歌に出てしまうから。

音楽は、怖いんですよ。限りなく優しいから、怖い。人間力です。何事も。

今日も気を引き締めて頑張ります。

誠実に、丁寧に、大切に音楽と人と向き合いたいと思います。

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Shima
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声楽家/声楽講師
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