Generalpause

日々の出来事を思うままに、自分の言葉で…

片岡鶴太郎展

奥田元宋さんの美術館。片岡鶴太郎さんの個展があったので、母の希望で行ってきました。

素晴らしいです。私は絵が描けません。いいなぁと思う。

音楽の世界と酷似していますが、画家さんたちは、売れるのがとても大変で、消耗品である絵の具、筆、カンバスなど、本当に!本当に命を削って買っておられるのを知っています。

バイトをして、教えたりしながら、なんとか生活費と画材を買うお金を捻出しています。日本最高峰の芸大卒の方でもそうなのです。

音楽と一緒で、価値観、評価は様々。でも、なかなかお金になりにくいお仕事だったりします。

鶴太郎さんは、芸能界での知名度、努力、才能もあり、潤沢な資金があり、画材も、アトリエも持つことができます。個展をやりたいと思えば開催できる資金もある。それも力のうちです。

アナザースカイという番組でパリを訪れた時、絵の具を大量に購入しておられるのを見て、いいなぁ、あんなに買えたらいいなぁと思った記憶があります。

音楽の世界で言えば、楽譜やCD、DVDを買い漁ることができる、ということになります。夢のようです。

でもその状況は鶴太郎さんのこれまでの生き方で得たもの。間違いではないし、素晴らしいこと。誰もが羨む環境は、鶴太郎さんが、ご自身で苦労をされながら得られたものです。

金魚や、椿の絵は素晴らしいと思いました。実際お客様も多かったです。私もポストカードを数枚購入しました。

そして、そのあと、落ち着いて拝見した奥田元宋さんや、その師匠である児玉希望さんの絵に、魂を持って行かれるような凄みと深みを感じました。時が止まるような感動。いつまでも見ていたい。そう思える絵…これは、天賦の才。否定されても否定されても、成功など確約もない中で、直向きに描き続けた「画家」の絵。

足立美術館にもよく行きます。横山大観さんの絵があるから。圧倒的な感動があります。だから遠くても何度でも足を運ぶのです。

極めることの大切さと難しさを覚えます。そして、私も音楽において、本物を残していかれる演奏者であらねばと思いました。

画家の名前がついた美術館の意味と重みを感じた一日でした。

そして思うこと、美術館は、静かに観よう。普通に大声で話しながら、大笑いしながら観ている人たち…静かに拝見しましょう。個人の感想を大きな声で述べなくていいんです。心で思う。黙って観よう。

それが一番イライラした…。


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Shima
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女性
職業:
声楽家/声楽講師
趣味:
ドライブ、料理、美術館めぐり
自己紹介:
広島で活動中の声楽家です。
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