被爆ピアノコンサート in 静岡

昨年、開催できなかった被爆ピアノコンサート。ようやく今年は開催することができました。



２年ぶりにお会いする皆さまがとても懐かしく、嬉しく、たまらなく嬉しかったです。

客席を半分以下にして、ビニールカーテン、マスク着用で歌いました。



十分、ステージと客席の間隔は取ってありましたが、歌は飛沫するので、見た目にも安心していただくことが、静岡の皆様にとって大切なことと思い、マスクをつけました。

皆さんが、本当に暖かく迎えて下さり、全身全霊を込めて、２年分の思いとともに、演奏して参りました。

終わった後、たいていシンガーズハイになり、疲れを感じないのですが、あまりに久々だったため、緊張し過ぎて放心状態になってしまいました（笑）

そう、すごく緊張しました。良いコンサートがお届けできるだろうかと、不安になる程久しぶりでした。

この時期に、コンサートを開催してくださり、眠れなくなるほど懸命に準備をしてくださった皆様に、感謝の気持ちが溢れてきて、何度も泣きそうになりました。幸せでした。

私たちにとって、お客様の前で演奏するということは、生業の一部でもありますが、何より素晴らしい曲達をお届けしたいからなのです。音楽を通して思いを伝え、共感し、感動を共有することを大切にしています。それが絶たれるというのは、本当に呆然とするしかありません。

悔しいとか、悲しいとか、そんなレベルではなく、思考が止まるほどの衝撃でした。

でもそんな中でもなんとかしようと、まず笑顔を作り、何かを見つけるということは心がけてきました。学び直しだったり、心のゆとりを持ったり。

そんな中、久々のコンサート。

ホールで歌う。

お客様と感動を共にする。

これが、どんなに素晴らしいことか、噛み締めた一日でした。被爆ピアノと共に走り抜けた大切な時間達があります。

鍛えられた部分も大きく、かなりタフになりました。被爆ピアノのおかげで、出会った方々をこれからも大切にしていかなければと思いました。

ピアニストは、森須奏絵さん。久々に会い、本当に夢のように楽しかったです。彼女は嫁ぎましたが、嫁ぎ先のお義母様が駆けつけて下さり、幸せそうな姿を見て、心底安心しました。厳しいことも言って来ましたが、耐えて共に走り抜けてくれています。信頼できるピアニストです。ありがとう。これからもよろしくね！



記念として、皆様と一緒に。



ありがとうございました。静岡のお客様をロビーでお見送りしたのですが、皆様が何かとお声がけ下さり、感想を伝えてくださいました。それが嬉しくて、ありがたくて、本当にご縁に感謝しました。



矢川さんをお見送りし、我々も夜には広島に戻りました。

本当にありがとうございました。またお会いできますように。

関係者の方々には心から感謝申し上げます。またお目にかかれますように。